精神科医でも止められなかったのに、、

半年くらい前

ある女性から『カウンセリングを頼みたい』と連絡が来ました。

彼女まきちゃん(仮名)は、去年の秋頃にコロナにかかり、それ以降はコロナの後遺症に悩まされているとのことでした。

常に頭がボーっとしてそれが抜けなく、肩とか背中とか痛くて痛くて動けない。

それが辛くて仕方がないので、痛みを緩和する為に、病院から貰った薬デパスを呑んでいました。

それを呑むと、身体も気持ちも凄く楽になるそうです。

そしてまた辛くなったらすぐデパスを服用、段々と薬を呑む間隔が縮まり、2〜3時間経つとまた飲んでしまう程、依存してしまっていた。

この過剰摂取で、身体はダルいし昼間でも眠くて仕方がない、、
コレは流石にヤバい!と思ったまきちゃんは、また別の病院へ行きました。

新しい精神科医から「デパスを呑むのは止めなさい!」とドクターストップがかかり、代わりにデパスよりは少し弱い薬を出されました。

しかし、これが全然効かなかった。

全然身体が楽にならない、故にまたやっぱりデパスを呑んでしまうとのこと。

この状態が、既に4ヶ月ほど続いていた。

※デパスとは、不安や緊張を和らげる抗不安作用、筋弛緩作用のある精神安定剤。




彼女の悩みは他にも

・この状態だから外に働きに出れなくて自宅でIT事務の仕事を手伝ってる。

・その仕事をくれる人が、ヒステリックな性格でいきなり怒鳴ったりする。

・それが凄く苦痛で、ストレスを抱えている。

・それでも収入源がなくなったら困るから、我慢をしてる。

・今まで沢山の人とワイワイするのが好きだったのに、誰とも会いたくなくなった。

・頭がボーっとしてダルくて、何に対してもやる気が出ない。

などなど、課題が山積みで生活全体が悪循環になっている様子。

ひとしきり今の状況をこと細く話してもらったところで、、


私「まきちゃん食べ物で何が好き?(笑)」

ま「え?、、お寿司とか、野菜も好きだし、、何でも好きです!??」

私「甘いものは好き?」

ま「、、はい!好きです、ケーキとかチョコレートとか、、」

私「チョコレート!いいね!今日この後直ぐにでも、まきちゃんの好きなチョコレート買って来よう!それを常に持ち歩いて、デパスを呑みたくなったら、代わりにこのチョコレートを食べてみて!そして一粒食べて、味わいながら「これで大丈夫!」って声に出して言ってみて」

ま「分かりました!やってみます!」


とにかく薬をすぐにでも止めて、身体を健康な状態に戻すことが先決だと、私は思いました。

また、他の仕事や家庭のことも1つ1つ最善と思うことを回答させて頂きました。
最後には、まきちゃんの表情が、だいぶ明るくなっていました。



しかしまだ不安はすっかり拭えてない様子

「次いつ空いてますか?またカウンセリングお願いできますか?」


私は次の日程を約束し

「苦しくて耐えられなくなったら、いつでも連絡していいからね!」と言い残し、その日は終わりました。


その後、何度か「デパス呑まないでいられてます!」「まだ続いてます!」という報告がありました。最後に確認した時も、すっかり薬は呑んでいないとのことでした。

あれから暫くぶりに先日、彼女から連絡が来ました。

友人に「精神科の先生でもダメだったのに、1ヶ月で薬止めれたんだ!」と、話したら「眠剤でさえ止めるのに1年以上かかるのに、そんなの信じられない」って言われたんだ!とお話し下さいました。

さて、チョコレートが効いたのか?

「息子さんのために」と厳しめに言ったことが響いたのか?

大好きな温泉に、頻繁に行くようになったのが効果的だったのか?

私が思うに、連絡をくれた時点で自分で気づき、

彼女の意思で、どうにかして止めたい、止めようと決意を固めたこと、

半信半疑でも素直に行動に移したということが、

結果的に薬を止めれた理由かと思っています。

まきちゃんは、とても真面目で頑張り屋な方なんです。

デパスを呑みたい衝動と自分との戦いは、そう簡単ではなかったはず。

本人が頑張った結果でした。

誰しも、自分の人生をより良く出来るのは、自分しかいない。


ところで、今度のまきちゃんのお悩みは、

「私ネイルを塗ると凄く落ち着くんです!だけど毎朝仕事に行く前に、ネイルを塗ってはとってを1時間位繰り返してしまうんです!」

「朝忙しくて時間がないのに、その衝動を繰り返すことに、自分でうんざりしていているんです、、分かっているのに止められない!どうしたらいいですか?」とのこと。

その答えは??

続きは、次回のブログにて!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!